鼻先まで中間型プロテーゼだけを入れる

この10年余りはシリコンプロテーゼを鼻先まで入れるのが流行らず、鼻先の上までで留め、鼻先は耳介軟骨を置くか、鼻中隔延長で作るのが主流となっています。しかしそれ以前はと言えばプロテーゼを鼻先までを入れるのが主流で、私は好んで中間型プロテーゼ(脚の短いもの・細いもの)を使用していました。

今の風潮だとそれは「古~い。」と言われるのですが、鼻中隔延長が流行り出す前は、鼻先までプロテーゼを入れて当たり前で、各先生方は「鼻先を下げ過ぎたり、高くし過ぎたりしなれば、まず問題は出ません。」とそのような注意をして材料を削って入れていましたから、トラブルを起こす人は殆ど居なかったです。その代わり鼻先の高さや長さに制約があり、『外人風』とかはプロテーゼ単独では無理でした。しかし日本人の女性として自然で綺麗になりたいというなら、私はこれで良いと今も考えています。

本日は、このモニターさんのご紹介です(画像クリックで拡大)。

術後3日間の圧迫テーピング、そして6~7日後の抜糸、この頃まあまあ腫れも引いています。鼻先もこのモニターさんくらいの自然な変化ですと経年的にもまず大丈夫です。感染のリスクは術中の清潔操作を普通に行う限りないと思って良いです。術後しばらくして起きるのは非常に稀です。

このモニターさんと全く同じ形は、I 型プロテーゼ+耳介軟骨移植でもできますが、費用が倍額以上掛かるのと、耳介軟骨の吸収が意外に多かった場合、後々は形が悪くなります(鼻先を親指で前から押し潰したような)。ですから私が若い頃に安見先生をはじめとした先輩の先生方から指導を受けた「プロテーゼでできそうな鼻なら、それ1本だけで行う方が、反ってリスクも少なく安価で腫れも早く引き再手術の時も容易。」というのは今も十分通用する考えです。

このブログを書いていたら平成元年9月~3年3月まで、週1回勉強に伺わせて頂いた徳永慎介先生を思い出しました。先生は師匠の鬼塚卓弥教授が中間型プロテーゼを好んで使われていたので、同様な術式を多数、私に見せ、ご指導して下さいました。
徳永先生は今も現役でクリニックの院長をされていますが、ご年齢的に閉院も近いかも?と心配もあって、久しぶりに本日お電話をしてみました。お歳のせいか皮膚科診療の方がメインになられているそうで、ご趣味の将棋はインターネット対局をされているとお聞きしつつ、昔ご指導して下さった御礼を申し上げました。