豊胸バッグ20年後の抜去⇒破れていない&悪性リンパ腫もない

当院も実質的な開業をして20年経ちましたが、丁度20年前にソフトコヒーシブシリコンで豊胸をした人が、20年ぶりにご来院し、胸は綺麗で柔らかいのですが、『もう十分楽しめたから、素に戻りたくなりました。』こういった趣旨で抜去を希望されました。

抜いてみますと経年でのヨレは見ますが、全く破れていなかったです。手で掴んで強く握ってヒョウタン型にしても破れません。
このバッグは膜は柔らかくても4枚重ねで丈夫と知っていましたが、本当に20年経っても破れる気配すらないのには感心しました。
なおメーカーの説明には「例え破れても(実際は亀裂)ゼリー状シリコンだから昔の液体シリコンのようにバッグから流れ出るようなことはありません。」とあり、事実上は一生いれたままでも総じて問題は無いです。
・・・「総じて」と書いたのは、2018年の暮れ以後の報告ですが、豊胸シリコンバッグ(テクスチャードタイプ)を入れている患者さんに悪性リンパ腫が発生することがあるという報告があったからです。メーカーによって発生頻度が違い、3000人~1万5000人に1人の確率のようですが、手術を受けてから結構な年月(10年など)経ってからバッグの周りに漿液が発生するようです。
ですから術後何年も経ってから触り心地が変わってきたら乳腺外科医を受診し、また乳癌検診時に、超音波でその発症がないか聞いた方が良いです。なお上記の抜去の患者さんには漿液の発生など全くなかったです。

~~~~ Українаのこと~~~~
先日からの、ブチャでの惨状を見ては皆さま衝撃を受けたことと思います。
凄惨だった独ソ戦同様です。
今、世界はロシア非難の大合唱ですが、それに加えてドイツの対露エネルギー依存も非難されています。ドイツは天然ガスのロシアからの依存度が55%だったので早々に止めることが出来ず、今後も購入しロシアへ代金を支払い続け、当面はロシアの戦争を経済面で支えて行くからです。
これを対露依存を深めたメルケル前首相の「失策」だったとか、ロシアの罠に嵌ったとの指摘は程々読みます。
しかし私は失策でなく伝統的な歴史観としてドイツの方から進んで『ウクライナはロシア
の勢力圏と認め独露相互繁栄を実践した』と観ています。
今回プーチンが東部2州限定での侵攻ならドイツは掛け声だけで動かず、更に後年クリミアとの回廊となる南東部(マリウポリ辺り)に侵攻しクリミアと陸続きにしても、やはりロシア擁護の姿勢は変えなかったでしょう。ノルドストリーム2の施工を周辺国が猛反対しても独-露の相互利益になると続けて来た姿勢からも、そう鑑みます。

ドイツは今までEUの盟主として君臨してきましたが、EUとは元々反英米で始まっており、ドイツの指導者たちは今もって英米の軍門に下るのは内心我慢できず、英米の価値観よりロシアの価値観に自分たちと通じるものを感じ、英米の脅威となるロシアの存在と、それと組する大国ドイツの存在を欲していると考察します。

⇒この画像のようにEUを第四帝国と呼んだのは的を射た表現と思います

ただ今回は、プーチンが暴挙に出てしまって、ドイツも擁護できなくなってしまったのです。