美容外科学会:埋没法と眉下切開

15日(土)に横浜で美容外科学会の例会があり参加しました.
札幌や沖縄の先生や大学の形成外科の教授も複数来られて盛況でした。
(今は特に学会発表内容の撮影は厳禁なので入口だけ載せます)

埋没法は先生方、各人各様の感じでしたが、明らかに挙筋腱膜に掛ける「挙筋法」や裏側(結膜側)に結び玉が来る術式は避けたい意向の発言はありました。私も同意です。
座長が冒頭に言われていたように「埋没法のシンポジウムは今更なかなか無くなってしまったもので」というように久々でした。私が参加した際の記憶では、平成2年春の高知市での例会と平成6年の総会の時に、「埋没法のシンポジウム」がありました。特に平成2年春の時は、まだ埋没法が普及し始めて間もなかった頃なので、「溶ける糸でも、やはり良いのでは?」と壇上から喋る先生も居て十字砲火を浴びていたものでした。

眉下切開は、日本では、やはり冨士森先生のところで20年ほど前に発表されたものでした。ただ海外では以前から似たような術式の発表は出ていたそうですね。やはり皆、考えることは同じです。
ただ各演者の中には、この切開時に眉間の縦ジワが強い人には、内側上方の皮下剥離をした上で皺眉筋を切除することも時々ある言われる先生も居て、聞いていた私がそれは良いことだけど侵襲が大きくなる分、『この手術の最大のメリットである抜糸の翌日には眉墨で色を描けばもう社会復帰OK』それが行かなくなるはず。とのことは気になりました。まあ休みが長めに取れる患者さんには良いと思います。

話は逸れますが、久々に見た先生方の中には『老け込みが急に来たなあ。』と思わせる先生も居て愕然としました。
患者さんを若く美しくするのが我々の仕事ですから、自らは爺医に見えても気にしないというスタンスの先生も少なくないようですが、私はやはり爺医に見られるようには老け込みたくないです。