肩幅の広いのを狭くする手術、怒り肩を治す手術

女性で肩幅が広くて男っぽいので何とか狭くして欲しいとか、怒り肩を「なで肩」にして欲しいという、メールでの相談は当院には割と来ます。
それは、当院の診療項目のその他の頁の症例をご覧になってのことと思います。
この手術での最大の問題点は目立つ傷が残ること、鎖骨だけを縮めるために力を抜いて自然体でいると、どうしても猫背気味になってしまい「美しい」とはとても言えないことです。それでこの手術は、長年、性同一性障害の男性⇒女性(MTF)の方に限って「目立つ傷と胸郭変形」を覚悟できる人を対象に行って来ました。

しかしMTFの人でも傷や胸郭変形を来さずにやれれば、それに越したことはないので、私は、よくよく考えていましたが、最近は小さな傷で、胸郭変形というほどにはならない手術を行っています。
 ただ、この場合、画像のように得られる効果が小さいのです。
しかし、私は、今後は大きく切る手術でなく、こちらを主体の方が良いと思っています(画像クリックで拡大します。)

手術の注意事項は、骨切りをするので骨癒合に6週間近くを要するので、片側づつ行うこと。手術した方はしばらくは腕を上げるような動きは避け、検診で経過を診ながら徐々に関節可動域を大きくして行きます。痛みは激痛ではないですが1週間くらいは続きます。術後は怒り肩が「なで肩」になった満足感は得易いですが、肩幅的にはやはり少しの変化に留まります。

もっと効果が出てた症例もあります。ただ猫背気味になってしまうのがネックです。