形成再建外科と美容外科の乖離

 久留米大形成外科の手術は医師1年目にチラ見は何度もさせて頂きましたが、医師3年目の終り(平成2年1月~)から麻酔を掛けながらじっくり見いていた時に、その頭頸部再建外科のアグレッシブさに圧倒されたものです。 
 この頃は徳永美容形成外科クリニックにも通わせて頂いていましたから、徳永先生につい言ってしまいました。「久留米の田井教授はすごい大侵襲の咽喉・喉頭の再建もされるし、小耳症の再建もすこぶる上手いのですが、見ていて、今、徳永先生がされている美容手術とは違い過ぎます。上眼瞼切開やAugmentation Rhinoplasty (徳永先生は「隆鼻術」という言葉を好みませんでした)は無いに等しく、おっ!鼻に入れたと思ったら、“腸骨片”ですよ。美容的にはシリコンにして欲しいです。それにクラニオ(顔面骨切り)が無いんです。姪浜クリニック(徳永クリニック分院)で角谷先生が骨切って小顔形成をやってるの見てますから、大侵襲の久留米形成外科でも、やって欲しいんですが・・・。」などと言いますと、徳永先生は、「そうは言っても相通じるところはありますよ。」と笑顔で答えられ取り合ってくれませんでした(続く)。