美容外科専門医でないと美容外科の標榜が出来なくなる:日本専門医制評価・認定機構

IMGP9444美容外科の標榜に関しては私は危惧を抱いています。それは今まで医師が特に田舎で開業する際など、「外科・内科・小児科・胃腸科・放射線科・皮膚科」などと標榜してきた事は珍しくなく、一般の国民から見て何がその医師の専門なのか分かり難いケースも多く、国の政策として専門医を取っている科しか標榜させない様にという辺りで動こうとの意向があるからです。これを推進しているのが 日本専門医制評価・認定機構(以下“機構”と呼称)です。私は電話やメールで機構に連絡を取って回答を求め、メールでは4度、回答を頂き、機構が成したい方向性はだいたい理解しています。
それは美容外科の場合、既に決まってしまった18個の基本診療科目の下にサブスペシャリティーとして2階建てを構成し、それで初めて美容外科専門医を名乗れる道が開けます。
現状は同名の日本美容外科学会が2つあるため、日本医学分科会へ入れないだけでなく、機構もその状況では専門医は認めないとの回答をしてきました。
なお将来的には専門医でないと標榜科を掲げられない様に進んで行くのが機構の意図しているところです。だからJSAPSは、JSAS側が何も動かない時「日本美容形成外科学会認定美容外科専門医」と学会名を改称して美容外科の標榜と専門医である公表の実現を図るかも。と私は昨秋に聞いています。その学会名と認定する標榜科名が違っていてもOKなのは機構が私に回答していますから実現出来る方策です。
昨日の学会の終わりに大手クリニックの総院長の壇上での発言で「美容外科の専門医が名乗れなくても美容外科の標榜が出来れば良い。」という発言を聞いて『何を安穏とした事を言うんだ!』と思い、私はフロアーからその事も発言させて頂きました。