鼻のオープン法と合わせ人中短縮や鼻翼縮小は血流が心配

鼻の手術で鼻柱を切開せざるを得ない時はあります(鼻中隔延長など)。
それ単独で、もう鼻の手術は終わってしまうなら、鼻柱の傷も後々は目立たなくなるので、一応は問題ないのですが、同時にまたは後日、人中短縮や鼻翼縮小を行うとなれば怖いです。

それは一度切開したところは、短期には創癒合したと見えても血流が元から比べれば全然良くなく、そして長期まで待ったとしても創癒合時に出来た新生血管も決して手術前ほどには血流を回復させてはいないからです。

ですから図のように鼻柱の中部切開と基部切開を同時にやるとなれば、とても怖いです。奥(鼻中隔軟骨付近)から血流が来るから良いじゃないですか?と言われても鼻中隔延長の場合は、そこも剝して軟骨を付けていますから、奥からの血流も乏しくなります。
図で矢印を使って黒く示した部分が壊死しかねないです。

こういう切開を行うなら同時でなく、最短でも半年以上は待つべきです。そこそこ血流が回復してしまえば、若い人ならリスクが低減されるとは思います(リスクがなくなる訳ではないです)。

オープン法と鼻翼縮小(外側も切開)の組み合わせの場合は、鼻柱基部と鼻翼基部から鼻尖部へ上がって行く血流に障害が出ますから、オープン法の傷の鼻尖側の皮膚が危ないです。真っ黒に壊死まで行かなくても表皮壊死、真皮浅層までの壊死は有り得ます。