ハゲ治療薬のプロペシアで精子が減るなら笑えない
これに関して演者の先生はそこまで把握していなかったそうで、「今後の検討課題とさせて頂きます。」と答えました。
学会ではプロペシアを販売しているMSD株式会社(米国メルクの日本法人)が展示ブースを設けていたので、私は後で、そこに立ち寄り、会社の人に、その精子量の減少の事を問い質しました。すると、「その件も(アメリカの方で)データを取っていますが、プロペシアの内服で、精子の数に有意の差は生じておりません。また精子の運動量の低下も来しておりません。」とスパッと自信に満ちた顔で答えられました。更に続けて「日本国内で論文として、プロぺシア服用中に精子の量が減ったけど、中止後、正常に戻ったというものが1つはありますが。」とも答えられました。
大学准教授と販売元業者の話が違います。どう解釈すれば良いのか?薬物医療というのは、先日のノバルティスファーマの事件のように利益相反も絡んでこの様に曖昧な部分があるので難しいのです。