鼻プロテーゼ+耳介軟骨か中間型プロテーゼで大半の人はOK

本日ご紹介のモニターの人は鼻プロテーゼ I型+耳介軟骨で、術後2か月+10日です。
隆鼻術と言えば①プロテーゼ、②耳介軟骨、③鼻中隔延長の単独または組合せで行われるものですが、この15年近くは鼻中隔延長が凄く流行りです。私も随分行ってきましたし、他院様の中にはご来院の患者さんにイチ押しで強力に勧めるクリニックもあります。
ただ私は研修医1年目から美容クリニックに通っていて色々な先生からご指導を仰いできましたが、平成9~10頃まではプロテーゼ単独で隆鼻術が行われることが大半でした。形状はL型か中間型(L型の脚が短い上顎骨に届かないもの)を使用することが私が見てきた、そして勤めて来たクリニックでは大半でした。I型は生来鼻先だけがピノキオみたいに高い人だけに行っていた感じです。
平成9~10頃からは耳介軟骨の使用も増えて来て、私は中間型プロテーゼの鼻先部分に耳介軟骨を乗せて糸で固定した隆鼻材料を平成9年に「ハイブリッドプロテーゼ」、「ハイブリッド法」と名付けました。当時世間一般で「ハイブリッド」という言葉が流行り出して来た頃で、勤めていたクリニックが雑誌広告での宣伝にこの言葉を載せてくれたので「ハイブリッドプロテーゼ」の語法はまあまあ浸透しています。
そこから平成20~21年頃から鼻中隔延長が流行り出しましたが、これは当時の世相として『派手顔』が流行っていて、雑誌の小悪魔agehaなどの影響でしょうが、鼻先を下げる希望者が殺到していたので、これには医師は皆苦慮していましたが、結局は鼻中隔延長でないと上手く下げられないと分かって「鼻先を下げる、外人風にする」というと鼻中隔延長+I型プロテーゼの組み合わせがベストと言われるようになりました。
ただ近年は、鼻先を下げると魔女っぽくなるので嫌われ鼻先はむしろ上げ気味にすること、あまり派手じゃなく方向に世相が変わっています。つまり「外人顔」とか「ハーフ鼻」と希望される人は減った印象を私は持っています。
鼻中隔延長+I型プロテーゼは派手でない場合に行っても良いのですが、鼻中隔延長自体は複雑な手術でリスクも多く高額になりますから、程よく隆鼻やナチュラル整形とかの話になれば鼻プロテーゼ+耳介軟骨か中間型プロテーゼで大半の人はOKだと思います。
料金が安く済みますし、リスクも少ないです。
手術をした感じが他人にも分かるレベルで変化が大き過ぎないくらいなら鼻プロテーゼ+耳介軟骨、他人のバレない範囲で何か綺麗になった変化なら中間型プロテーゼで大半の人はOKと私は思います。