鼻中隔延長後に後悔して修正した症例

鼻中隔延長は外人顔を目指す時やブタ鼻修正になくてはならない術式で、この10年位前から急に盛んになった手術ですが、ごく普通の鼻の人が行うと、「美しすぎる」と言えば聞こえは良いですが、「鼻だけハーフか外人」「カッコ良いけど可愛くない」「魔女鼻」などとなりかねないものです。

本日ご紹介のモニター様は、鼻中隔延長が流行り出してまもない頃に『鼻を綺麗にする手術』という漠然とした気持ちで、流行りのモデルの写真を持参して鼻中隔延長を受けた人でしたが、後年、「やっぱり愛され顔」「自然な綺麗系になりたい」とのことで修正した人です。『インド美人のようだった鼻』が術後は日本人の美意識にマッチした鼻になったと思います(画像クリックで拡大)。

このような鼻中隔延長の修正は、再度、オープン法で切開するか否かですが、どうもオープン法の傷は1回なら半年もすれば殆ど目立たなくなるものですが、2回め以降は何がしか傷が分かる、微妙に段差が残るなどが生じ易いです。それはたぶん同じ部位を切開しても、1mm以下のレベルでは違う切り込みをしているので、1回目と2回めの切り込まれた間の組織が血流不足(虚血)に陥って萎縮するので段差等が出来るのではないか等との私見を持っています。
ですから画像のモニター様は修正はクローズ法(鼻孔内切開だけ)で行いました。この場合は視野が狭いので正確な手術がやり難いのは事実ですが、私は鼻尖縮小のクローズ法は千五百人以上は行っているので、経験と勘どころを働かせて狭い視野でも何とか結果を出すようにしています。(続く)