札幌で日本美容外科学会総会

9月22・23日に参加しました。
学会の発表で陳腐なものは少なくないのですが、やはり聴いて参考なるものは毎回幾つかあります。
それとご無沙汰の先生方とお会いできるのは嬉しいです。今回は私の師匠の一人、名古屋形成の上敏明先生に初日からお会いできました。また森川一彦先生(元:茅ヶ崎徳洲会総合病院、現:東京皮膚科・形成外科)とは茅ヶ崎の頃は一緒の病棟で毎日顔を合わせていましたから、今もバリバリの現役と知ると私も励みになります。
それにリッツ美容外科の廣比先生・永井先生、エーブクリニックの阿部先生(元:リッツ美容外科横浜)、牧野太郎先生(元:リッツ美容外科東京)とお会いできて話せて、私も元リッツの医師であった日々を懐かしく思いました。

学会はコロナ以前は1日目の夜に必ず懇親会があったのですが、感染予防のために今年も再開はなく、そのためか昼間にトウモロコシや豚丼などが食事できるブースが設けられていました(写真)。

今回の学会の初日は上瞼生え際で皮膚切除を行い、上方まで展開した上で二重は埋没法で作る手技が披露されましたが、この手技は故:二木裕先生が提唱されていたもので、これを機に二木法として皆の脳裏に刻まれれば幸いと思います(私は二木先生に恩義を感じているところがありますので)。
本日の最後のセッションでは演者が画像を呈示の上で、眉下切開は誰でもどんどん行うべきでなく適応を選んで行うべき旨を述べたのは尤もなことでした。またフロアーの先生方との間で質疑応答に持論をぶつけ合う激しさのある展開があった際は、体を張って医療に取り組んでいる熱いものを感じました(昔の方が、こういう場面が多かったのですが、最近の若い先生はスマート過ぎます)。
また本朝は質疑応答の時間切れで、壇上から降りた先生に私は直接ご質問して、誠に「ビビッ」と来た回答を頂いた件が今回1つありました。

札幌というと私は湘南鎌倉総合病院の勤務医だった時、札幌に姉妹病院があるので平成4年11月と5年2月に計7週間赴任しており、大塚美容形成外科勤務の時は平成7年に毎週月火水と3か月間の出向をしていました。それで「札幌駅」⇔「大通り公園」⇔「すすきの」この区間はよく見て回りましたので親しみを覚えています。
ただ今回は学会だったので、1日目の後で札幌駅近くの会場からすすきの南の宿泊ホテルまで歩きながら景色を見ただけが観光でした。食事もコンビニで弁当を買ってホテルで食べるだけでしたが、それは発表の抄録を読むのにエネルギーを割きたかったからです。

抄録は昨年までは分厚い冊子が例年事前に送られて来たものですが、今年はプログラムと演題名などが載った薄い冊子が送られて来ただけで、詳しくはネットを介して電子デバイスで読むようになりました。長所と短所を合わせ持ちますが、今後はこの流れになるでしょう。