美容クリニックは増えすぎてレッドオーシャン

私は学生の頃に「将来は美容外科をやりたいです。」と形成外科の助教授(科長)に言ったら激怒され入局を断れらました。今はそんなことはないそうで公然と「美容で食っていく」と言う医学生が後に形成外科か皮膚科に入局します。更にもっと手っ取り早く臨床研修2年間が終ったら大手美容クリニックに就職しては、早々に分院の院長をやったり、辞めてスポンサーに付いてもらって自ら開業してみたりと、本来の需要を遥かに超えて美容の医師もクリニックも増えてしまいました。だから「美容医療はもうレッドオーシャン」と言われています。
それで各院、各医師で売上向上を意図して診療せざるを得ない立場に追い込まれているところも少なくないですが、医療としては歪まないように襟を正して診療をしたいものです。
また広告代理店も「インフルエンサーを使って御院の集客に励みませんか?」などと営業電話を架けて来るので「インフルエンサーを使うなんて当院は行いません!(ガチャン☆)」と言って切っています。
患者さんも自分の一生に関わることですから、巧みな広告だけでその気にならずに、カウンセリング巡りを3~5軒は行って欲しいものです。その時に言われるままでなく質問して何と回答するかで真価は分かって来ます。そして各院で言われることや料金が結構違うことに気づかれると思います。

さて、賀状を全廃とは行かないので又作ってみましたのでご披露します(画像クリックで拡大します)。
自分の写真を撮って見ては思うのですが、まだ外見的に美容の医師として通用できそうです。
それと誠に幸いなのですが、私は何故か老眼にならないです。埋没法での皮膚孔から皮膚孔への通糸が今も容易に出来ます。これが目が悪くなって来た医師では埋没法なのに皮膚を#11番のメス先で2mmほど切って糸を皮下に埋入させているものです。しかしこんなことじゃ長続きはしません。私が知る限りでもまだ60歳前後で評判も良かった医師が何人も美容外科を辞めています。目が悪くなったからの理由が一番多いのではないかと思っています。
では、本年も宜しくお願い致します。